武器としての社会類型論 世界を五つのタイプで見る (講談社現代新書) の感想
参照データ
タイトル | 武器としての社会類型論 世界を五つのタイプで見る (講談社現代新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 加藤 隆 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062881647 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般 |
購入者の感想
この著者は神学者で、そっちでは偉い人らしいけれど、何を勘違いしたのか比較文化などやりだしたのは、比較文学とか比較文化のこれまでの蓄積を知らないからで、中根千枝あたりのインチキを真に受けて、文化を五類型に分類するなどとやっているが、基本的にキリスト教とフランスあたりのことしか知らず、日本人だからアジアのことは直感的に分かるとか学者とは思えないことを書き、インド人にはコンピューターに強い人が多いと聞くが、ってどこで聞いたのかというような杜撰な分析、近代化とは西洋化である、などとある。近代化は民主化、科学化、産業化であって、西洋だってそれは近代になって成し遂げたのである。つまり歴史的変遷というものがまったく分かっていない。あとアメリカが嫌いらしく、「西洋」にアメリカは入っていないそうで、もう無茶苦茶、とても「武器として」なんか使えません。