パーマカルチャー菜園入門 の感想

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参照データ

タイトルパーマカルチャー菜園入門
発売日販売日未定
販売元家の光協会
JANコード9784259562977
カテゴリジャンル別 » 暮らし・健康・子育て » ガーデニング » 庭園・庭づくり

購入者の感想

 持続可能な農的暮らしと社会を目指す、未来的かつ根源的なイメージが魅力的なパーマカルチャー。その思想と実践のアイデアが日本語に翻訳されて17年。オーストラリア生まれのパーマカルチャーは当初から、広大な敷地で大自然を相手に農業を営む人々のためのガイドライン、という印象が強かった。
 そして、ようやく日本の気候風土に合った、より具体的で分かりやすい、言い換えれば、一般家庭でも実践できるパーマカルチャーの入門書が出版された。それがこの「パーマカルチャー菜園入門」。
 家庭菜園を持続可能な農的暮らしの出発点と捉えている点は、従来のパーマカルチャーと同様だが、この本ではあくまでも家庭菜園での作物栽培に徹している。
 そして、この本には日本に合った具体的な栽培アイデアが全21紹介されている。
 パーマカルチャーの定番菜園といえば、らせん状の石積みの中に土を入れ、石の蓄熱性と高低差による地中の水分量の違いなどを利用する、ハーブのスパイラル菜園だ。この本では、それを日本の状況に合わせ、より身近な木の杭で代用するアイデアや、板を使ってさらにシンプルな構造にアレンジした「ステップ菜園」を紹介するなど、より現実的かつ実践的だ。
 家屋の一部に「サンルーム」と「クールテラス」を設けて、日なた、日陰それぞれに適した作物の栽培に活用するばかりでなく、1年を通して居室の温度をコントロールするアイデアは、都市の住環境改善にも大いに役立つアイデアだ。また、日本伝統の土づくり技術である「踏み込み温床」や「落葉堆肥づくり」なども簡潔かつ丁寧に解説されている。炭素分と窒素分の配合の目安まで提示されているから素人ばかりでなく、有機栽培を中心に本格的な農を始めたい人の参考にもなりそうだ。持続可能な農的暮らしを始める際には、是非一度読んでおきたい一冊だ。

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