To The Hilt の感想
参照データ
タイトル | To The Hilt |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Dick Francis |
販売元 | Audioworks |
JANコード | 9780671775087 |
カテゴリ | Audiocassettes » Authors, A-Z » ( F ) » Francis, Dick |
購入者の感想
アレクサンダー・キンロック(29)は爵位を持つ伯父の計らいでスコットランドの山の中の小屋に一人住み、画家として生計を立てている。親類の間では変わり者で通っている彼だが、伯父からの評価は極めて高く、キンロック家の家宝の管理を任されているほどだ。アレクサンダーの継父(母親の再婚相手)が経営する会社が突然経営危機に陥り、その直後に継父が病に倒れると、継父は会社の将来と自分の宝を彼に託す。これでアレクサンダーはトラブルに巻き込まれることになる。外見からは推し量れないほどの高い能力と強い責任感を持つ彼は、継父の願いをかなえようと全力を尽くす。はじめの3分の2ほどはダラダラと物語が進むが、その後は最終局面までの展開は速い。主人公の職業や状況の設定は違うが、フランシスの作品によくあるプロットだ。新鮮さは見つけにくい。しかし、この作品では主人公を取り巻く登場人物のキャラクターが面白い。特に注目したいのはアレクサンダーが雇う探偵だ。今までに読んだフランシスの作品でこのようなタイプにお目にかかったことはない。こんな人物を中心にした作品があったら楽しく読めるだろう。