歴史とはなにか (文春新書) の感想
参照データ
タイトル | 歴史とはなにか (文春新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 岡田 英弘 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784166601554 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 |
購入者の感想
歴史とは何かを明確に定義づけた本。
歴史は政治である。
国家なんて概念ができたのもヨーロッパでさえ僅か150年前。
フランス語なんて人工的に作られた言葉。
などなど目からウロコの話がてんこ盛り。
歴史を勉強するには必読の書ではないでしょうか。
歴史は政治である。
国家なんて概念ができたのもヨーロッパでさえ僅か150年前。
フランス語なんて人工的に作られた言葉。
などなど目からウロコの話がてんこ盛り。
歴史を勉強するには必読の書ではないでしょうか。
著者の妻であり弟子、モンゴル史学者でもある宮脇淳子氏の『世界史の中の満州帝国と日本』が好著だったため、本書も続けて読んだ。
地中海文明、中国文明、インド文明、イスラム文明、そして日本文明など世界を大きく分けたうえで相対的にそれぞれの文明を語っており、世界史や各文明史を学ぶうえでの基本的な視点が得られ、大変面白いうえ有益である。
また、「キリスト教の本質は反ローマ」「日本は建国当初から鎖国が国是」「中国の中華思想は負け惜しみの思想」など過激な表現も多いが、それぞれにきちんと歴史的論理的な説明が付いており、ぐいぐい読ませる。
全編通して、各事象や文明の因果関係や背景の把握、相対化によりこれほど面白くなるのかと目から鱗が落ちっぱなしであった。
日本や中国を含めた世界史、民族とは何か、国家とは、そして「よい歴史」とはなにかなどの根本的な問題を考える上での示唆がたくさん得られる名著である。願わくば、「歴史なんて無味乾燥なつまらないもの」と思っていた中学高校時代に読みたかった。
というわけで、誰にでもお勧めの本書だが、できれば歴史を学び始めた中学生に本書を手に取ってもらいたい。また、歴史認識問題や尖閣諸島問題に端を発する中国の外交姿勢などに関心がある方にもお勧めである。
地中海文明、中国文明、インド文明、イスラム文明、そして日本文明など世界を大きく分けたうえで相対的にそれぞれの文明を語っており、世界史や各文明史を学ぶうえでの基本的な視点が得られ、大変面白いうえ有益である。
また、「キリスト教の本質は反ローマ」「日本は建国当初から鎖国が国是」「中国の中華思想は負け惜しみの思想」など過激な表現も多いが、それぞれにきちんと歴史的論理的な説明が付いており、ぐいぐい読ませる。
全編通して、各事象や文明の因果関係や背景の把握、相対化によりこれほど面白くなるのかと目から鱗が落ちっぱなしであった。
日本や中国を含めた世界史、民族とは何か、国家とは、そして「よい歴史」とはなにかなどの根本的な問題を考える上での示唆がたくさん得られる名著である。願わくば、「歴史なんて無味乾燥なつまらないもの」と思っていた中学高校時代に読みたかった。
というわけで、誰にでもお勧めの本書だが、できれば歴史を学び始めた中学生に本書を手に取ってもらいたい。また、歴史認識問題や尖閣諸島問題に端を発する中国の外交姿勢などに関心がある方にもお勧めである。