応用微生物学 の感想

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微生物に関して、食品や衛生との関係で、視座と知識を得たい場合に、
ある程度有効な参考書でありましょう。

叙説の展開は、
1.緒論：学説史、
2.種類と応用：分類、培養条件と改良、
3.基礎代謝：グルコース・油・ニトロ化物、酵素（エンザイム）、調節（レギュレーション）、
4.利用1:発酵醸造品（アルコール、みそ、チーズ、タピオカ、キノコなど）、
5.利用2:工業化（アルコール、核酸、抗生物質、酵素、ワクチンなど）、
6.環境面：物質循環とエネルギー放射、BODとCOD、バイオクリーニング、プラスミド、トランスポゾンなど、
7.災害面：除菌・滅菌など種々の防除法、
8.食品の腐敗と保存：品質概念、腐敗菌、種々の保蔵法、
参考文献と事項索引・種名索引、
となっています。

絵や表、グラフ、回路図など視覚資料も豊富なので、全体的にみやすく、
また流れを追うのに必要な限度で式も書いてあるので、イメージづくりや、
発展的考察にも便宜でしょう。全342ページ、ソフトカバー。