一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病 (光文社新書) の感想

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参照データ

タイトル一億総ガキ社会 「成熟拒否」という病 (光文社新書)
発売日2010-07-16
製作者片田 珠美
販売元光文社
JANコード9784334035723
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

以前、一億総白痴社会とか言う本があったようななんでも一億総xxとつけるが、「俺、そうじゃないよ」と言う人はどうする??と言うよりもこの本を書いた方が本当は子供のような大人ではないのだろうか?何でも人のせいにする、責めるそう言う人がいたら思いやりその人の言い分を聞きアドバイスしてあげられるのが本当の大人ではないか?引きこもっている人がいたら本人もわかっているのだから辛い心を理解するのも大人ではないか?巷には気に入らないとわめく人や直ぐにカットなる人もいます。子供の頃からの教育なども必要だと感じます。
優越感を感じる心を謙虚な心へ導く、他者を責める人の心の奥底には自分の心の苦しみがどうにもならない辛さがあります。
それを見て言いたいだけ言っていればその人自身が子供に成り下がってしまいます。
著者はその辺理解すれば何から何までガキと決めつけることもないはずです。
優しい人もいます。手を差し伸べている人達もいます。鬱や引きこもり、そしてACなどから立ち直ろうと努力している人もいます。話や見た感じで全てをooだと決めつけてしまうそれは大人のすることではありません。
他者を思いやりやいたわりの目で見つめて行けばもう少し違った視点から本も書けるだろうしワイドショー的な人の揚げ足取りや他人の落ち度を面白おかしく取り上げるようなものを楽しんでいるネットのような意見などもないはず。
この本は何か、他者に対し面白くないことでもあったのかなと言うような感じで著者も辛いのかもよ

 末は博士か大臣かと期待された子どもも長ずればただの人となり、理想と現実にギャップが生じる。このギャップのことを「対象喪失」というらしく、これを 受け入れることができるかどうかが精神的な成熟を測る物差しになるという。平凡な現実を認めたくないゆえに、ひきこもったり、薬物に手を出したり、他人のせいにする。いずれも対象喪失を受容できないことから端を発するらしい。

 なるほど、そうかもしれないなと思いながら読んだが、この本が対象喪失を受容できない例として指摘する事項の多くは一般的に「普通」とみなされている人にも当てはまることでもあった。著者からすれば、皆に当てはまるから「一億総ガキ」と言いたいのかもしれないが、いささか腑に落ちないところもあった。

 第一に、過去と比べて、現代を生きる人が打たれ弱くなったのかという点について、科学的根拠の提示はなかった。第二に、仮に、過去と比べて現代人の方が打たれ弱くなったとしても、その原因を個人の成熟の問題にのみ帰するのはどうなんだろうか。いかなる個人も、社会と無関係に生きていけない。そして社会は常に変わっている。この本の中には、核家族化が進展とか地域共同体が崩壊など、社会の変遷に関する紋切的な表現は散見されたが、その変化が個々人の精神にどんな変化・影響を与えたかという分析はなかった。

 もう少し、視野を広く持って、包括的で丁寧な検証を行ってほしかった。

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