航空機事故に学ぶ 危険学の視点 の感想

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参照データ

タイトル航空機事故に学ぶ 危険学の視点
発売日販売日未定
製作者小林 忍
販売元講談社
JANコード9784062177498
カテゴリビジネス・経済 » 産業研究 » 交通 » 空運

購入者の感想

私たちの生活は、さまざまな意味で便利になってきた。東京から大阪日帰り出張は当たり前だし、知らないこともネットで調べればかなりのことが分る。
飛行機も携帯をかざして乗り込んだりできる。交通も流通も情報もあらゆることが便利になってきた。そして、私たちは、それを当たり前だと思い込んでいる今日このごろ。
しかし、その裏に潜むリスクや危うさは、システムの巨大化、複雑化の中でとんでもなく深い闇も作り出している。普段、私たちはその闇に眼を向けようとしていないところが、また恐ろしい。
本書は、航空機の技術や安全に深くかかわってきた著者が、畑村洋太郎氏が主宰する「危険学」という新しい視点から、複雑化した社会のシステムを考察した本である。
航空機に関する「危険学」となっているが、今注目の原子力問題や医療事故などにも敷衍できる洞察がある。二重三重の安全思想や設計がなされているとはいえ、自然とも対峙しなければならない航空システムが、普通に回っているのは、すごい。
本書のタイトルにもあるように、これまで起きた航空機事故を取り上げ、その原因追究と対策がまとめられているだけでなく、そこから何を学び取るのかを一般化して洞察しているところが、今までのこの種の本にはない新しさである。
技術者の視点からいえば、システムの安全は、機会の信頼性を上げることが最重要な問題であった。しかし、機会と人間・組織などが複雑に絡む現在のシステムは、信頼性だけではなく、組織の文化や風土などさらに広範な要素が絡み合っている。
本書は、航空機事故の分析や技術進化の流れを紐解きながら、広範な視点から、読者に「見えない安全を考える」機会を与えてくれる。
たとえば、『マニュアルに潜む落とし穴、機会の人間のはざまに潜むミス、事故に対する日本と欧米の文化の違い、事故報道の在り方とマスコミ』・・など、専門的な内容を非常にわかりやすく解説しているところが嬉しい。
特に目を引いた文はこれである。

筆者の性格だと思うのですが、注意喚起の繰返しで内容的に全く深堀されていない書籍でした。
私としては、航空機事故に関して、それに至ってしまった経緯や原因を、JALの整備責任者としての見解を深堀して書かれていると期待して購入したのですが、全く異なる内容でした。
それよりも、“こうした物の見方は危険だ”とか“このような感性で作業をすると危険だ”というような精神論的表現ばかりで、これを出版物にするのは、ルール違反だと思います。
このような精神論は、JALの整備工場のブリーフィングで話してください。
出版物にされても、全く面白くありません。

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