国家と神とマルクス 「自由主義的保守主義者」かく語りき (角川文庫) の感想
参照データ
タイトル | 国家と神とマルクス 「自由主義的保守主義者」かく語りき (角川文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 佐藤 優 |
販売元 | 角川グループパブリッシング |
JANコード | 9784043914012 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » イデオロギー |
購入者の感想
鈴木宗男さんと共に、国策捜査で逮捕された後、言論界で縦横無尽に活躍されている佐藤優さんですが、私は本書のメッセージを以下のように受け取りました。
佐藤さんは、「絶対的なものはある、ただし、それは複数ある」という信念を持たれていますが、氏の言葉を借りると、
1.各国家や民族にはそこに固有の内在的論理や神話があり、それは個々において絶対的なものである。そして、そういう個々に絶対的なものは存在するということを理解できる寛容性を備えることはとても大切なことで、病理を抱えた資本主義システムの中で、国家が、民族が、さらに飛躍して総体としての人類が、より良く生きて行く為には、その寛容性を持った上で、コミュニケーションを図って行く必要がある。
2.また、日本は古くからその寛容性を備えた民族であり、世界に寛容性を広めることで貢献できる一面を持ち、そういう貢献をしていくべきである。
本書では多数の思想、思想家やその書籍の固有名詞が出てきて、その筋の専門的な知識がないと理解できないところがあり、私は全体の6割程度しか正しく理解できていないと思いますが、自分の知識の幅を広げられる点や、事象の内在的論理の分析にかけて超一級の佐藤さんの様々な見立て(内在的論理の分かり良い解釈)を読める点で、とても価値のある書籍だと思います。0
佐藤さんは、「絶対的なものはある、ただし、それは複数ある」という信念を持たれていますが、氏の言葉を借りると、
1.各国家や民族にはそこに固有の内在的論理や神話があり、それは個々において絶対的なものである。そして、そういう個々に絶対的なものは存在するということを理解できる寛容性を備えることはとても大切なことで、病理を抱えた資本主義システムの中で、国家が、民族が、さらに飛躍して総体としての人類が、より良く生きて行く為には、その寛容性を持った上で、コミュニケーションを図って行く必要がある。
2.また、日本は古くからその寛容性を備えた民族であり、世界に寛容性を広めることで貢献できる一面を持ち、そういう貢献をしていくべきである。
本書では多数の思想、思想家やその書籍の固有名詞が出てきて、その筋の専門的な知識がないと理解できないところがあり、私は全体の6割程度しか正しく理解できていないと思いますが、自分の知識の幅を広げられる点や、事象の内在的論理の分析にかけて超一級の佐藤さんの様々な見立て(内在的論理の分かり良い解釈)を読める点で、とても価値のある書籍だと思います。0