ダークナイト ライジング(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトルダークナイト ライジング(初回生産限定スペシャル・パッケージ) [Blu-ray]
発売日2013-12-18
監督クリストファー・ノーラン
出演クリスチャン・ベール
販売元ワーナー・ホーム・ビデオ
JANコード4548967050783
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » アクション

購入者の感想

 公開時の評価は「前作に比べ敵(ベイン)のインパクトが薄い」、「つっこみ所が多い」といった物がほとんどで、作品自体のテーマや比喩に言及する物はあまり無かった様に思う。それはこのレビュー欄でも変わらない。これは非常に日本的で、米国では公開されるやベインの証券取引所襲撃シーンや権力者を捕らえて人民裁判にかける様がウォール街占拠運動や一連の「WE ARE THE 99%」運動を連想させるとして論争を起こした。日本でも町山智浩などインテリサイドの人達が「権力者(ブルースや警察)が負け組(ベインや低所得者による市民軍)をねじ伏せてめでたし」となるストーリーが新自由主義賛美だとして作品に厳しい評価を下した。(以下ネタバレ有)
                                                                  
 しかしこの作品は本当に「権力者vs負け組」の構図だろうか。実はよく観るとこの映画、ほとんど負け組しか出て来ないのである。ゴードン本部長は平和になったゴッサムでリストラ寸前、警察官のブレイクも孤児院出身、セリーナも貧しさから盗人になり、ブルースの部下フォックスも窓際族。ブルース自身も無一文になり役員を解任される。

 だがブルース(バットマン)は権力を失ってもなお、まるで「馬鹿の一つ覚え」のようにゴッサムを救う為に奔走するのだ。後半、国から孤立したゴッサムで警察は機能を失い、「一市民」となったフォーリー副本部長は戦う事を拒否する。しかし橋に現れたバットサインを見た瞬間、何かに「感染」し、戦うことを決意する。セリーナも役割を終え、そのまま逃げればよい物を、再びバットマンの元に戻って来る。                                                
 同じ負け組であり、「この腐敗したゴッサムは爆破してリセット(ハルマゲドン)するしかない」とするベイン側に対し、「責務など無いのに」なおゴッサムを救おうとするバットマン達。この違いは何か? これがこの映画の最大の注視点であるのだ。

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