〈凡庸〉という悪魔 (犀の教室) の感想

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タイトル〈凡庸〉という悪魔 (犀の教室)
発売日販売日未定
製作者藤井聡
販売元晶文社
JANコード9784794968197
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 哲学

購入者の感想

国会と取り巻く人々は、いったいどのくらい法案を読んで反対したのだろうか?国会内部では、政権を担った事もある民主党は、対案も出さずに反対のために反対を暴力的に行う。自民党も本当の安全保障から逸脱した様な、自衛隊の手足を縛る法律にする。マスメディアは国の安全とは何かを全く論じないで、レッテル貼りの様な、まさに極端な政党機関誌とも呼ぶべき姿に堕している。ちょうどそのような状況を俯瞰し、考察するのに丁度良い本だ。大阪都構想に賛否はあるだろうが、しっかり自分の頭で考えるための指針にはなるはずだ。

維新の「大阪都構想」のマスコミも含めたその報道、まさに全体主義的な動きでした。ほんとうに怖いものを感じていました。まさに藤井先生の指摘の通り、凡庸のなかにその根っこがある。なぜ維新の会が、あれほど藤井先生を目の敵にしたのか、ずばりハシズムにとって的を得た批判者だったのでしょう。ナチスの親衛隊のような橋下擁護の人々。21世紀にも全体主義はあらわれる。冷静にものごとは判断し、考えていかなければならないと思います。なぜ藤井先生が、維新の『大阪都構想』とあれほど戦えたのかよくわかりました。ありがとうございました。またいじめや会社の中にもそういう目があることも理解できました。

『大阪都構想こそ全体主義であり21世紀の悪魔である』

『藤井聡氏が疑問に感じていた事』

この本を藤井聡氏は二年程前から書き始めたそうですが、理由は日本社会のエリートと呼ばれる人が、揃いも揃って「おバカ」な政策を唱えている事に対する疑問です。一流大学の教授、政府の高級官僚など、冷静に考えれば明らかに間違っている政策を延々と主張する姿は不気味です。私も大いに疑問を抱いていました。

『全体主義とは<いじめ>です』

藤井聡氏は、その原因を全体主義に有るのではないかと提議しています。ナチスドイツがいかに愚かな全体主義に陥って破滅したかをハンナ・アーレントの研究を引用して紹介しています。非常に単純化して説明すると、全体主義とは『いじめ』なのです。テロル=暴力・恐怖そのものが自己目的化しています。

『全体主義とは<思考停止>です』

また全体主義に陥るメカニズムを藤井氏は『思考停止』と表現しています。例えば、ユダヤ人を虐殺する事の意味を思考停止してしまえば、幾らでもユダヤ人を強制収容所にブチ込める訳です。実は思考停止は、ナチの支持者に留まらずヒットラー自身にも及んでいたそうです。ヒットラーも全体主義の奴隷だったのです。

『全体主義とは<破滅への道>です』

思考停止の結果、起きる事は当然ながら破滅です。例えば、ナチスがモスクワを攻撃する際、客観的で論理的な思考が出来れば、冬までにモスクワを陥落させるのは困難だという事は分ります。ところが思考停止の状態では、偉大なドイツ民族は冬までに必ずモスクワを陥落させされると、思い込んでしまうのです。

『全体主義とは<バケモノ>です』

人は脳が発展したお陰で本能を乗越えた行動をします。しかし、これは良い事ばかりではなく動物以上に残虐性(=いじめ)を帯びる事も意味します。それを防ぐ方法は、思考と信頼であると藤井氏は指摘しています。そして全体主義は、その二つを人から奪います。その時、人間は人の姿をしたバケモノに過ぎません。

『今の日本は全体主義』

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