The Way of the Runner: A journey into the fabled world of Japanese running (English Edition) の感想
参照データ
タイトル | The Way of the Runner: A journey into the fabled world of Japanese running (English Edition) |
発売日 | 2015-03-31 |
製作者 | Adharanand Finn |
販売元 | Faber & Faber Non Fiction |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 洋書 » Subjects » Biographies & Memoirs » Sports & Outdoors |
購入者の感想
長距離走をこよなく愛する英国人ジャーナリストの、アダーナン・フィン氏による2冊目の著作です。
ケニアに半年間滞在してケニア人ランナーたちとともに走り生活し、ケニア人ランナーのスピードの秘密を探った前著でしたが、今回の「the way of the runner」ではなんと日本に半年間滞在し、駅伝を中心に、日本人ランナーのスピードの秘密を探求します。
全く日本語も話せず、日本の駅伝界との何の接点もないまま、奥さんと小学生2人・未就学児1人の家族5人で、ヨーロッパ・アジアを鉄道によって横断する所から、フィン氏の探求の旅は始まります。
たどり着いた日本では、リサーチどころか日常の生活においても、多くの苦難がフィン氏ならず奥さんや小さな子供たちにも待ち受けています。
そんな中、フィン氏の長距離走に対する情熱が多くの人を動かし、著名な長距離走選手や千日回峰行を達成した僧、大学・実業団等、様々な人々との出会いにつながり、彼らとのエピソードが語られます。
それらを通して、フィン氏は日本独特の部分や、ケニア人と共通する部分など、日本人選手の速さについて興味深い考察を繰り広げます。
長距離走の世界だけでなく、日本の生活習慣や歴史・哲学等、広範囲に渡った実体験や研究から導きだされた考察は秀逸です。
私たち日本人にとっては、ごく普通のように思っている物事が、gaijin(←著作中のフィン氏の表現です)さんの目を通して表現されており、読者はフィン氏の戸惑いや驚きを体感し、日本はやはり独特の文化なのだということを感じさせられます。
また、長距離走・陸上競技の経験がない私にとっても、フィジカルな面、そしてメンタルな面において、またスポーツ指導の点でもとても参考になる部分が多くありました。
著作名の「way」が大きなキーワードとなる今著、長距離走への興味の有無にかかわらず、多くの日本人に読んでほしい一冊です。
ケニアに半年間滞在してケニア人ランナーたちとともに走り生活し、ケニア人ランナーのスピードの秘密を探った前著でしたが、今回の「the way of the runner」ではなんと日本に半年間滞在し、駅伝を中心に、日本人ランナーのスピードの秘密を探求します。
全く日本語も話せず、日本の駅伝界との何の接点もないまま、奥さんと小学生2人・未就学児1人の家族5人で、ヨーロッパ・アジアを鉄道によって横断する所から、フィン氏の探求の旅は始まります。
たどり着いた日本では、リサーチどころか日常の生活においても、多くの苦難がフィン氏ならず奥さんや小さな子供たちにも待ち受けています。
そんな中、フィン氏の長距離走に対する情熱が多くの人を動かし、著名な長距離走選手や千日回峰行を達成した僧、大学・実業団等、様々な人々との出会いにつながり、彼らとのエピソードが語られます。
それらを通して、フィン氏は日本独特の部分や、ケニア人と共通する部分など、日本人選手の速さについて興味深い考察を繰り広げます。
長距離走の世界だけでなく、日本の生活習慣や歴史・哲学等、広範囲に渡った実体験や研究から導きだされた考察は秀逸です。
私たち日本人にとっては、ごく普通のように思っている物事が、gaijin(←著作中のフィン氏の表現です)さんの目を通して表現されており、読者はフィン氏の戸惑いや驚きを体感し、日本はやはり独特の文化なのだということを感じさせられます。
また、長距離走・陸上競技の経験がない私にとっても、フィジカルな面、そしてメンタルな面において、またスポーツ指導の点でもとても参考になる部分が多くありました。
著作名の「way」が大きなキーワードとなる今著、長距離走への興味の有無にかかわらず、多くの日本人に読んでほしい一冊です。