昭和天皇 第五部 日米交渉と開戦 (文春文庫) の感想
参照データ
タイトル | 昭和天皇 第五部 日米交渉と開戦 (文春文庫) |
発売日 | 2014-02-07 |
製作者 | 福田 和也 |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167900441 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » マスメディア » メディアと社会 |
購入者の感想
福田和也の「昭和天皇」も、ついに第五部に至った。
本書は昭和天皇伝でもなければ昭和史でもない。
宇垣一成の組閣失敗から始まって、無責任の代名詞のような近衛文麿に組閣の大命降下。
やがて盧溝橋事件から、ついに日米開戦に至る過程を語る書物ではあるが、そこに登場する人物や数々の事件に関しては全く説明がされていない。こんなことは誰でも知っているのを前提条件として書かれた書物である。
その意味で、日本の近代史の知識が全くないような若い人たちにはとっつきにくい本だろう。
たとえば虎の門事件、三一事件と書かれていても一言の説明もない。事件の詳しいことを知ろうとすればそれこそパソコンに張り付いて検索を重ねるほかはない。登場人物またしかりである。
本書はどうしても、ある年齢以上の人たち、例えば戦中派か現代史について相応の知識がなければ極めて読みにくい本だろう。
本書の構成はそうした人物や事件のエピソードで織り紡がれているからである。
本書は昭和天皇伝でもなければ昭和史でもない。
宇垣一成の組閣失敗から始まって、無責任の代名詞のような近衛文麿に組閣の大命降下。
やがて盧溝橋事件から、ついに日米開戦に至る過程を語る書物ではあるが、そこに登場する人物や数々の事件に関しては全く説明がされていない。こんなことは誰でも知っているのを前提条件として書かれた書物である。
その意味で、日本の近代史の知識が全くないような若い人たちにはとっつきにくい本だろう。
たとえば虎の門事件、三一事件と書かれていても一言の説明もない。事件の詳しいことを知ろうとすればそれこそパソコンに張り付いて検索を重ねるほかはない。登場人物またしかりである。
本書はどうしても、ある年齢以上の人たち、例えば戦中派か現代史について相応の知識がなければ極めて読みにくい本だろう。
本書の構成はそうした人物や事件のエピソードで織り紡がれているからである。