ロストデイズ の感想

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参照データ

タイトルロストデイズ
発売日販売日未定
製作者大崎善生
販売元祥伝社
JANコード9784396634599
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » あ行の著者

購入者の感想

人生という名の坂道を妻の由里子と一緒に登っていくことを決意した西岡が、生きる意味を見つめなおしていく物語。

自分たちの人生はどこまでが昇り坂でどこからが下り坂なのか。娘が無事生まれて幸せの絶頂だと思っていたところが人生のピークで、あとはだらだらと下っていくしかないのか。そんな思いが西岡の視点から展開されていく。

出産前は、切迫流産の危機で動けない妻に変わって家事をしながら一生懸命仕事に励むよい夫だった西岡の、出産後の変わりようが印象的だった。娘が生まれたあと、妻との関係になんとなく違和感をもち、不安が募っていく気持ちが丁寧に描かれていた。

しかし、結婚後に3人の女性と肉体関係をもったり、部署移動のストレスで酒に飲まれたりという展開は唐突感があったように感じた。

夫に尽くしながら家事もこなす由里子は夫のことをどう考えていたのか、由里子の視点もあればもっとおもしろかったと思う。

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