プロフェッショナルの情報術　なぜ、ネットだけではダメなのか？ の感想

コンサルタント会社のリサーチャー、特許調査のリサーチャーなどは
知っていましたが、テレビ番組のリサーチャーは初耳です。
本書を読むと、ハードな毎日ながら、それを楽しんでいる姿が伝わり、
「リサーチャー」という仕事がとても魅力的に感じられました。

情報収集の考え方やコツがよくまとまっており、仕事で情報収集を
する方に、特に有用と思います。
ただ、調査をかじったことのある私には、あまり情報収集とは関係のない
「４章　仕事の質を上げる！情報に強くなる習慣術」の中の、「議事録は
時系列ではなく擬似読み物のつもりで構成を」「締切りを作ると余裕が生
まれる」などの方に興味をひかれました。

「テレビ番組リサーチャー」というあまり聞いた事のない（失礼）肩書の著者による、モノを調べる、そしてアウトプットへと結び付けるノウハウが書かれた本です。

著者によると、情報ソースに当たる順番は
１．書籍
２．新聞
３．雑誌
４．インターネット
５．対人取材
だそうです。インターネットに飛びつく癖が多くの人についているように思いますが、プロの情報源としてはまだまだ書籍、新聞といったメディアが優勢のようです。またインターネットにおいても、ウィキペディアに初めに当たることは戒めています。誰しもが編集できる、発信源が特定できないような情報は頭から信用すべきではない、と。

ビジネスマンにしろ学生にしろ、調べるということは常について回ると思います。その際やみくもに当たるのではなく、ちょっとしたコツに気をつければ公立も効果も大幅に上がりそうだ・・と気付かせてくれた一冊でした。