Le Harcelement Moral の感想

長い間悩まされていた問題の回答を、丁寧に
事細かに分析してくれたような、まるで
自分の為に書かれたような書物でした。
この本を契機に何かが変わったようでした。
「ああこれだったんだ」とカタルシスが
自分の中で起こった瞬間がありました。

事例を読んでいて、胸が締め付けられること度々でした。
「加害者」「被害者」とあえて強く表現しているのは、これくらい強い表現をしないと、この関係の中にいる人自身が自分の立ち位置を認識できないからではないかと思います。

「自分が悪いのだから、自分が考え方や行動を変えれば（直せば）うまくいくはず。相手は正しい」と思い、頭がぼんやりしてうまく働かず、適切に対処できなくなっている状態の方に是非お薦めしたいです。

「加害」「被害」とはいっても、複雑な人間同士の間柄のこと、この本で指摘されている以外の関係性もあるのでしょう。

ですが、まずは、自分を取り戻し回復すること。
何事も段階を踏むことが近道だと思います。
相手を理解しようとしたり、自分の未熟な点を認識し、成長させるよう努めるのはその後ゆっくり行えばいいことです。