サービスサイエンスによる顧客共創型ITビジネス の感想

読む前は「サービスサイエンスとITビジネス？？？」という印象でしたが、読んで納得の内容でした。

本書は、典型的なサービス業の要素を多く持つ「システム開発」を題材にしていますが、テーマは「サービス業におけるサービスサイエンスの活用」であり、取り上げられている具体的な手法は、あらゆるサービス業においてすぐに応用が可能です。

また、前半では諏訪氏の著書『顧客はサービスを買っている』の内容がコンパクトにまとめられており、その後の新しい研究成果も加えられているため、サービスサイエンスの入門書としても適しているように思います。

タイトルにもある「顧客共創型」をどう実現していくのか、これからのサービス業の大きな課題ですね。

＜追記＞
これまでシステム開発プロジェクトに不満を抱くことが多かったのですが、なぜ不満を抱くのか、その理由がすべて説明されており、大変スッキリしました。