焚火の終わり〈下〉 (集英社文庫) の感想
参照データ
タイトル | 焚火の終わり〈下〉 (集英社文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 宮本 輝 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087472608 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » ま行の著者 |
購入者の感想
(上巻のレビューの続き)
茂樹と美花の親たちは、共同体らしきものを作っていたらしい。これがどんなものであったのかが、非常に大きなポイントになると思われたのだが、多くの謎を残したまま結末を迎える。ここで初めて、これはミステリーでなく、茂樹と美花の愛の物語であったことに気づく。二人の内面的な葛藤や、自分自身に正直であろうとした生き様が、この作品の主題なのであろう。もちろん、ミステリーでないからと言って、この作品の価値が下がる訳ではない。しかし、最後まで解明されない謎の部分は、今でも気になる。
茂樹と美花の親たちは、共同体らしきものを作っていたらしい。これがどんなものであったのかが、非常に大きなポイントになると思われたのだが、多くの謎を残したまま結末を迎える。ここで初めて、これはミステリーでなく、茂樹と美花の愛の物語であったことに気づく。二人の内面的な葛藤や、自分自身に正直であろうとした生き様が、この作品の主題なのであろう。もちろん、ミステリーでないからと言って、この作品の価値が下がる訳ではない。しかし、最後まで解明されない謎の部分は、今でも気になる。