どこかで誰かが見ていてくれる―日本一の斬られ役 福本清三 (集英社文庫) の感想

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参照データ

タイトルどこかで誰かが見ていてくれる―日本一の斬られ役 福本清三 (集英社文庫)
発売日販売日未定
製作者福本 清三
販売元集英社
JANコード9784087476514
カテゴリジャンル別 » エンターテイメント » 演劇・舞台 » 演劇

購入者の感想

 私の祖父は時代劇が好きでした。
晩酌している祖父の横で、
おつまみの柿の種を失敬しながら
いっしょにながめていると、
どの時代劇にも
”細面の釣り眼の悪役”の俳優さんが出てきて、
必ずズバーと刀で斬られていました。
 「あ、この人また出ている。」と、
見つけるとちょっと得した気分になったものです。
 この本を見るまで、この俳優さんが
「大部屋」として働く東映の会社員だ、
というのは、知りませんでした。
 福本さんの楽しい語り口を本にしているので、
まるで、話を聞いてるような気分で読みました。
 時代劇映画華やかなころの苦労話や、
スター俳優の殺陣のクセ、
テレビの時代劇のトンチンカンな撮影
など、この人でなければ話せないような出来事が
たくさん載っています。
 スター俳優に斬りかかっていくと、
振り向いた顔の演技の迫力に恐ろしくて斬り込めなかった。
 テレビを妻と娘が見ていて「パパが死んだ!」と娘が泣き出した。など。
  なによりも、福本さんという俳優さんの
仕事に対する真面目さが、読んでいてとてもさわやかです。
「家族が健康で、
何とか食わせていけただけでも、
自分でもよくやったと思いますわ。」
と、さらりと家族のために働いてきた面ものぞかせています。
 地道に仕事に打ち込んでいく大切さを、感じる本でした。
 福本清三さんの人柄の良さが感じられ
読後感がとても良い、素敵な本です。

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