野口哲哉ノ作品集 「侍達ノ居ル処。」 の感想
参照データ
タイトル | 野口哲哉ノ作品集 「侍達ノ居ル処。」 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 野口哲哉 |
販売元 | 青幻舎 |
JANコード | 9784861524295 |
カテゴリ | ジャンル別 » アート・建築・デザイン » コンテンポラリーアート » 現代美術 |
購入者の感想
いま、とても気になっているアーティスト・野口哲哉氏の作品集です。
本書は東京の練馬区立美術館、京都のアサヒビール大山崎山荘美術館に巡回する
「野口哲哉展―野口哲哉の武者分類図鑑―」という展覧会の図録でもあります。
野口氏の新作を含んだ約90点の作品を中心に、発想の原点となっている
古今の美術作品や写真、グラフィックデザインなども併せて展示されていますが、
本書でもその全容を愉しむことが出来る構成となっています。
野口氏は1980年生まれですから、未だ30代半ばですが、
現代人が甲冑を身に纏う、何とも言えないユニークな世界観を創出されています。
樹脂やプラスチックといった現代的な素材を駆使して「今様」の鎧武者を造形されたり、
いにしえの武者絵を模して作画されていますが、実に味わいがあります。
野口氏の絵画と造形による「空想世界」の複合表現は、確かな知識に裏打ちされた上で構築されており、
「これは本当に実在した人物なのではのないか?」と思わせるウィットが最高です!
例えば、兜に付いたプロペラ型の立物で空中を浮遊する武者の絵画作品「ホバリングマン 浮遊図」。
また、南蛮渡来のシャネルのマークを家紋とした甲冑を身にまとった紗錬家(しゃねるけ)の武者像「シャネル侍着甲座像」などなど・・・
面白きこともなき世を面白くする才能に、こころ癒される今日この頃です。0
本書は東京の練馬区立美術館、京都のアサヒビール大山崎山荘美術館に巡回する
「野口哲哉展―野口哲哉の武者分類図鑑―」という展覧会の図録でもあります。
野口氏の新作を含んだ約90点の作品を中心に、発想の原点となっている
古今の美術作品や写真、グラフィックデザインなども併せて展示されていますが、
本書でもその全容を愉しむことが出来る構成となっています。
野口氏は1980年生まれですから、未だ30代半ばですが、
現代人が甲冑を身に纏う、何とも言えないユニークな世界観を創出されています。
樹脂やプラスチックといった現代的な素材を駆使して「今様」の鎧武者を造形されたり、
いにしえの武者絵を模して作画されていますが、実に味わいがあります。
野口氏の絵画と造形による「空想世界」の複合表現は、確かな知識に裏打ちされた上で構築されており、
「これは本当に実在した人物なのではのないか?」と思わせるウィットが最高です!
例えば、兜に付いたプロペラ型の立物で空中を浮遊する武者の絵画作品「ホバリングマン 浮遊図」。
また、南蛮渡来のシャネルのマークを家紋とした甲冑を身にまとった紗錬家(しゃねるけ)の武者像「シャネル侍着甲座像」などなど・・・
面白きこともなき世を面白くする才能に、こころ癒される今日この頃です。0