深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 沢木 耕太郎 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101235103 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 日記・書簡 » 日本文学 |
購入者の感想
ついに終わってしまいました。
作者はずっと人生を旅になぞらえることに違和感を感じていました。
しかし、実際に自分が長い旅に出て、その旅が終わりに近づくにつれて言いようのない恐怖を感じ始めます。
だからこそ彼は相応しい終わり方を求め、予定になかった土地を訪れます。
それは何か死に場所を求める魂の彷徨を想起させ、うすら寒いものを背中に感じます。
結果的に「(旅の終わりとして)もういいかな」と思えるのですが、サグレスにしてもパリにしても
それは思いもかけない他者からの親切によってもたらされています。
(どちらも偶然のことから格安にて部屋を与えられる)
同じような経験は現代においては100%ありえないでしょう。
たった数十年の差で私たちは幸せな死に方まで失ったのかと、考えさせられます。
この旅の終着は他の方も書いているように「終わり」ではありません。
その点をどう感じるかは読者次第というところでしょうか。
何にせよ、まだ見ぬ土地への憧れを失っていない全ての人に読んでほしい名著です
ということで★5つ
作者はずっと人生を旅になぞらえることに違和感を感じていました。
しかし、実際に自分が長い旅に出て、その旅が終わりに近づくにつれて言いようのない恐怖を感じ始めます。
だからこそ彼は相応しい終わり方を求め、予定になかった土地を訪れます。
それは何か死に場所を求める魂の彷徨を想起させ、うすら寒いものを背中に感じます。
結果的に「(旅の終わりとして)もういいかな」と思えるのですが、サグレスにしてもパリにしても
それは思いもかけない他者からの親切によってもたらされています。
(どちらも偶然のことから格安にて部屋を与えられる)
同じような経験は現代においては100%ありえないでしょう。
たった数十年の差で私たちは幸せな死に方まで失ったのかと、考えさせられます。
この旅の終着は他の方も書いているように「終わり」ではありません。
その点をどう感じるかは読者次第というところでしょうか。
何にせよ、まだ見ぬ土地への憧れを失っていない全ての人に読んでほしい名著です
ということで★5つ
巻ごとに、読むスピードが加速していって、5巻、6巻は続けて読破しました。
道中での人との出会いのすばらしさ、不思議さが語られているのが私にとってこの本の一番の魅力です。沢木さんがであった人々に私も会いたくて、旅への欲求が募っていきます。
ただ終わり方が、あまりにもあっけなかったような気がします。6巻にわたる長い旅の記録ですから、最後にまとめ的な要素がほしかったと読者の立場から思います。それともこれは旅の終わりではなく、次の旅への引導なのでしょうか。0
道中での人との出会いのすばらしさ、不思議さが語られているのが私にとってこの本の一番の魅力です。沢木さんがであった人々に私も会いたくて、旅への欲求が募っていきます。
ただ終わり方が、あまりにもあっけなかったような気がします。6巻にわたる長い旅の記録ですから、最後にまとめ的な要素がほしかったと読者の立場から思います。それともこれは旅の終わりではなく、次の旅への引導なのでしょうか。0