日本国憲法の二〇〇日 の感想

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タイトル日本国憲法の二〇〇日
発売日2014-04-04
製作者半藤一利
販売元文藝春秋
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 日本文学研究

購入者の感想

本書を読んで、日本人は自分でまともな憲法がつくれるのだろうか、と憂慮が深まった。憲法を制定するには、その前にどういう国を日本人は理想とするのか、議論しなければならない。そして、理想の国を建設するためには、現時点でこれだけは維持しておかねばならないとする基本条項を洗い出さねばならない。その上で、守れぬ理想を憲法とするのか、どうしても守らねばならに最低の基準を憲法とするのか、その議論が必要だ。本書がベストセラーとなり、日本国憲法の成立の事情を知る人が増え、地に足のついた国造りの議論が起こることを望む。

 終戦から日本国憲法制定までの二百日を、歴史家としての眼と、当時の生々しい空気の中を生きた少年の眼と両方から描いた一冊。
 単なる歴史的事件の羅列にとどまらず、生々しいドラマが読み取れる。天皇、政治家、軍人、占領軍のそれぞれの思惑が入り乱れ、日本国憲法制定に至る過程が立体的に理解できる。
 そして、極端な左右の「日本国憲法は占領軍に押し付けられた」「日本国憲法は人類史上の至宝だ」といった意見が根拠のないものであることが了解される。極端な図式的な見方が歴史の本質を見落としてしまうことを示す好例であろう。

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