安全保障―戦後50年の模索 (20世紀の日本) の感想
参照データ
タイトル | 安全保障―戦後50年の模索 (20世紀の日本) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 田中 明彦 |
販売元 | 読売新聞社 |
JANコード | 9784643970043 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 政治入門 |
購入者の感想
戦後の日本の安全保障に対する考え方が、どのような経緯で作られてきたかが、国会での答弁等をおりまぜて、わかりやすく書いてあります。自衛隊と憲法第9条の関係や集団的自衛権に対する日本の考え方がよく理解できます。
1954年に参議院で「自衛隊の海外出動を禁止する」との趣旨の決議が行われた時のことに対して、著者は「戦前の帝国陸海軍が自衛と称して海外に侵攻を深めていった経験からすれば、多くの国民の共感を呼んだであろう。しかし、ここには、国際社会の安定や平和のために、日本がなしうることがありうる、日本の自衛隊が役に立つことがあろうるとの発想や、同盟関係を結ぶことが何を意味するかとの発想が全く欠如している。」と述べている。
非常に興味深く読むことが出来ました。今後の日本の安全保障を考えるうえでも非常に役立つと思います。
1954年に参議院で「自衛隊の海外出動を禁止する」との趣旨の決議が行われた時のことに対して、著者は「戦前の帝国陸海軍が自衛と称して海外に侵攻を深めていった経験からすれば、多くの国民の共感を呼んだであろう。しかし、ここには、国際社会の安定や平和のために、日本がなしうることがありうる、日本の自衛隊が役に立つことがあろうるとの発想や、同盟関係を結ぶことが何を意味するかとの発想が全く欠如している。」と述べている。
非常に興味深く読むことが出来ました。今後の日本の安全保障を考えるうえでも非常に役立つと思います。