労働法入門 (岩波新書) の感想
参照データ
タイトル | 労働法入門 (岩波新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 水町 勇一郎 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784004313298 |
カテゴリ | 社会・政治 » 法律 » ビジネスの法律 » 労働法 |
購入者の感想
労働法の基本的なことについて、現代で発生しそうな場面を例にあげたり、あるいは判例を例にあげて解説してあり、とても理解しやすかった。
あとがきに「単に労働法の姿を表面的になぞるのではなく、その背景や基盤にある思想や社会のあり方から労働法の構造や枠組みを掘り起こし、そこから、日本の労働法の特徴や今後の課題をできるだけ論理を一貫して解き明かしていくことを、この本の特徴としようと考えた。」とあるが、見事にこの一冊にまとめてくれたと思う。
あとがきに「単に労働法の姿を表面的になぞるのではなく、その背景や基盤にある思想や社会のあり方から労働法の構造や枠組みを掘り起こし、そこから、日本の労働法の特徴や今後の課題をできるだけ論理を一貫して解き明かしていくことを、この本の特徴としようと考えた。」とあるが、見事にこの一冊にまとめてくれたと思う。
人が会社で働く、これは法律とは関係がない行為のようにみえるがそうではない。各種の労働関連法規が適用され、あるいは形骸化されて現状があるのである。
こうした実態を踏まえて労働法の勉強をしたことがない人にも理解できるように制度の概要と現在における変化を説明している。理解を助けるようにアメリカやヨーロッパとの比較、日本における労働法のあるべき姿や理論的な対立などにも触れている。
雇用、差別禁止、内部告発の権利、賃金、労働時間、休暇、安全と健康、労働組合、労働市場の規制といろんな項目があるので自分が関心をもっている部分から読み、次に関連項目と広げて行けば結果的に労働法の体系がどうなっているかもわかる。年休がとれてないこと(5割程度)や長時間労働の問題性も指摘されている。現状を無視していないことは「労働法」の著作としては基本的な信頼につながることでもある。
岩波新書がある分野での入門書の役割を果たすことはきわめて多いがこの本も現代日本の労働法入門としてふさわしい一冊になっている。0
こうした実態を踏まえて労働法の勉強をしたことがない人にも理解できるように制度の概要と現在における変化を説明している。理解を助けるようにアメリカやヨーロッパとの比較、日本における労働法のあるべき姿や理論的な対立などにも触れている。
雇用、差別禁止、内部告発の権利、賃金、労働時間、休暇、安全と健康、労働組合、労働市場の規制といろんな項目があるので自分が関心をもっている部分から読み、次に関連項目と広げて行けば結果的に労働法の体系がどうなっているかもわかる。年休がとれてないこと(5割程度)や長時間労働の問題性も指摘されている。現状を無視していないことは「労働法」の著作としては基本的な信頼につながることでもある。
岩波新書がある分野での入門書の役割を果たすことはきわめて多いがこの本も現代日本の労働法入門としてふさわしい一冊になっている。0