ソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち(11) (富士見ドラゴン・ブック) の感想

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参照データ

タイトルソード・ワールド2.0リプレイ 新米女神の勇者たち(11) (富士見ドラゴン・ブック)
発売日2011-05-20
製作者秋田 みやび
販売元富士見書房
JANコード9784829146217
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

良くも悪くも絶妙に仲の悪いぞんざい勇者団、最後の冒険です。
これまで数人の入れ替えや増減のあったプレイヤーがこの巻で念願の全員集合。
前半部分ではトラブルメーカーの代名詞だったソラが特大のトラブルを起こしたうえでの合流から大きく話が流れます。
リプレイとしては異例の(この筆者ではそうでもないか?)2桁という大長編にふさわしい大爆笑と感慨深い最終巻となっています。
これまではマスターの巧みなシナリオを、勘の良さで逆に裏をかくようにクリアしてきたぞんざい勇者団に今度は何重にも張り巡らされた罠が待っています。
(一部盛大な自爆がありますが)
ぞんざい勇者団最大のシリアス展開が繰り広げられるわけですが、そこはやはりぞんざい勇者団。
悲壮感を感じさせることもなく、存分に楽しんている状況が伝わってきます。
ついに、切れ端とはいえ神様との決着をつけに国家の危機レベルの戦いへと立ち向かうワルノリ系英雄譚。
これぞTRPGと、ゲームの楽しさを一杯にに味わわせてくれるシリーズ完結編。
終わってしまうのが非常にもったいないですが、とてもすがすがしい作品でした。

これまでこのシリーズを読んできた人たちには期待を裏切らない一冊だと思います。
これまで読んでいなかった人にはTRPGリプレイの入門用としてもお勧めです。
巻数が多いので二の足を踏んでしまうかもしれませんが、嫌みがなく読みやすいので一気に読んでしまえると思いますよ。
リプレイという手法自体に好き嫌いはあると思うのでもちろん万人向けかどうかは分かりませんが。
ちなみに私がこのシリーズを知った時にはすでに10巻まで出ていました。

長くに渡る、ぞんざいで善良な勇者たちの冒険の終着点、たっぷり楽しませてもらいました。
もう一度書きますが、お勧めです。

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