『三遊亭円朝全集・42作品⇒1冊』 の感想

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参照データ

タイトル『三遊亭円朝全集・42作品⇒1冊』
発売日2015-01-04
製作者三遊亭 円朝
販売元三遊亭円朝全集・出版委員会
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 日本文学研究

購入者の感想

文学書をパソコンで読む、ということには、なんとなくなじめなくて、横目で見ながら敬遠してきたが、キンドルリーダーが無償でダウンロードでき、しかもこの全集が無料ということを知り、お試しのつもりで買ってみた。といっても、無料だから、提供されたのと同じだが、実際に読んでみて、思いのほか読みやすく、いささか驚いた。目を啓かれるるとはこのことか。今頃、と言われるだろうけど。
円朝の口演書き起こしは坪内逍遥が二葉亭四迷に強く薦めたというのを知っていたので、ずっと気にかかっていたこともあるが、また、最近文庫本で「真景累ケ淵」を読んでいたので、これをきっかけに全部読んでみようかという気になった。そこで、もっとも有名な「怪談牡丹燈篭」から読み始めた。これは印刷本(とわざわざ断り書きを入れて区別しなければならないとは!)で以前途中まで読んでいた。自然にそれと比較することになるが、キンドル版は読みやすい。印刷版は、昭和44年初版、55年増補改訂版の「明治初期文学集」(講談社発行、日本現代文学全集1)だが、全集ものの定番で、2段組みの小さな活字がびっしりで、そのうえルビ(これは必要!)はさらに小さい。忍耐力がいるのである。古典文学鑑賞の道は険しいのだ。
で、改めてキンドル版を読んでいったが、途中で入力ミスを見つけてしまった。印刷本と照合して確認した。本筋とは関係ないところで、妙に楽しくなった。このミスプリント(というのかどうか)は、機械読み取り・入力した後で人間が校正すると思われるのだが、その過程での見落としであろう。ちょっと残念なことだ。しかし、トータルで電子ブックの利点を考えると、読むのに慣れていけば、これほどありがたいことはない。この時代にまだ生きていることは、よかったと思う。

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