亜人ちゃんは語りたい(1) (ヤンマガKCスペシャル) の感想

「他の人とはちょっと違うから私には出来ない…（マイナスの意味で）」
年頃なら誰でも抱える悩みですが、このマンガの女の子たちは明確に「人とは違う生き物」です

吸血鬼・飛頭蛮・夢魔・雪女といった存在が突然変異として一般家庭に生まれてしまう世界のお話
当然、家庭でも学校でもそれぞれに苦労がありますが、体質の問題については文明の利器を使ったりして
通常の社会になんとなく適応しています（吸血衝動→輸血用血液パック等）

それよりも彼女たちにとって切実な悩みは恋や友達づくりや甘えたい願望だったりするのですが、
「自分が人外である（他人と違う）こと」を理由に及び腰です
端から見れば全くそんなことはない、つまり、ごくごくフツーのどこにでもいる可愛い年頃の女の子たちの日常です
今後の展開で「他とは違う自分」を受け入れていき、「誰にでもある普通の悩み」を卒業していく青春物なのかなと自分は思いました
（まぁ、そんな小難しいこと考えずにワハハと寝っ転がって笑えるコメディでもあります）

何となく九井諒子さんの「現代神話」と似た雰囲気があるかもしれません