III Sides to Every Story (Jewel Box) の感想

　1992年。3rdアルバム。クイーンのフレディ・マーキュリーの追悼コンサートにも参加したりと、当時クイーン・リスペクトをアピールしていましたが、そんなタイミングもあってかの3部作構成のコンセプト・アルバム。当時は日本も景気よく、BIGアーティストがジャパン・ツアーで地方まで廻ってくれていました。エクストリームもこのアルバムをひっさげ来日。ホーン・セクションも連行しライヴならではのファンク色を前面に押し出した演出でした。そんなライヴに行って完全エクストリームの虜になりました。

　エディ・ヴァン・ヘイレン以降のギター・ファンタジスタでは間違いなく3本指に入る、ヌーノ・ベッテンコート。プレイはもちろんのこと、作曲の腕もいいんです。脱ヘア・メタル色（ファンク・メタルといわれた）を大胆に打ち出し、美しいメロディとオリジナリティあふれるギター・リフで結果完成度の高いポピュラー・ロック・アルバムになりました。

「More Than Words」を含んだ2ndアルバムが一番有名ですが、3rdは個人的には、確実に１００回以上聴いてますので、魅力の濃度が高いということだと思われます。体は正直ですからね。

メタルがどうだとか等カテゴライズを気にせず、クイーンを聴くような心構えで聴いてください。
美しさに感動しますよ。