ヴィヴァルディ:四季 の感想

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参照データ

タイトルヴィヴァルディ:四季
発売日2009-05-06
アーティストイ・ムジチ合奏団
販売元ユニバーサル ミュージック クラシック
JANコード4988005555908
Disc 1 :協奏曲 第1番 ホ長調 RV269≪春≫ 第1楽章:Allegro
協奏曲 第1番 ホ長調 RV269≪春≫ 第2楽章:Largo
協奏曲 第1番 ホ長調 RV269≪春≫ 第3楽章:Allegro(Danza pastorale)
協奏曲 第2番 ト短調 RV315≪夏≫ 第1楽章:Allegro non molto-Allegro
協奏曲 第2番 ト短調 RV315≪夏≫ 第2楽章:Adagio-Presto-Adagio
協奏曲 第2番 ト短調 RV315≪夏≫ 第3楽章:Presto(Tempo impetuoso d’estate)
協奏曲 第3番 ヘ長調 RV293≪秋≫ 第1楽章:Allegro(Ballo,e canto de’villanelli)
協奏曲 第3番 ヘ長調 RV293≪秋≫ 第2楽章:Adagio molto(Ubriachi,dormienti)
協奏曲 第3番 ヘ長調 RV293≪秋≫ 第3楽章:Allegro(La caccia)
協奏曲 第4番 ヘ短調 RV297≪冬≫ 第1楽章:Allegro non molto
協奏曲 第4番 ヘ短調 RV297≪冬≫ 第2楽章:Largo
協奏曲 第4番 ヘ短調 RV297≪冬≫ 第3楽章:Allegro
カテゴリミュージック » ジャンル別 » クラシック » 交響曲・管弦楽曲・協奏曲

購入者の感想

2009年発売のこのCD盤は、素材として再生に有利なポリカーボネートを使用したSHM-CD (Super High Material CD) で提供されており、人気の高いカルミレッリがマスターを務めた名演奏を充分良好な状態で聴くことができます。
残念ながら、Hi-bitリマスタリングはされていませんが、カルミレッリの演奏は1982年の収録ながらもともと優れた録音がされており、個人的にはこのCD盤の現状でも全く不満は感じませんでした。
とにかく、カルミレッリの名演奏を、心ゆくまで楽しめるわけですから、いい買い物だったと思います。

この盤のコンサートマスターは、3代目のPina Carmirelli。初の女性CM。
「四季」の録音については、初代のアーヨが2回行っているので、彼女の演奏で4回目。

彼女が中心となった「四季」のアルバムは、イ・ムジチ音楽の変化を感じさせる。
なにより全体の楽器の分離が鮮明で素晴らしい。特にチェンバロと、通奏低音部。
アバド盤や、ホグウッド盤だと、チェンバロは彼方に引っ込んでしまい、時折存在を感じさせる程度だが、
PINA盤では、しっかりと全体で存在感を示し、低音部も、きっちり聴き取れる。

楽器だけにマイクが向けられているのではなく、
演奏されている場の雰囲気が伝わってくるアンビエントな録音。
ヘッドホンで聴いていると、良質のホールの最前列にいるような状態。

通常のような薄い板のヴァイオリン音でなく、
胴の部分の共鳴が伝わってくる厚みある弦の音。

演奏はどの楽章も素晴らしい。
Pinaはどこまでも丁寧に、しっかりと構成を浮き彫りにし、長調部分では喜びを音譜に乗せて飛翔させる。

「冬」の第一楽章を聴いた時は驚いた。ここは「冷たい雪の中で凍えて震える」と楽譜に書き込まれている。
PINAイ・ムジチの演奏は、空が陰り、暗く重い雲で埋めつくされ、小雨まじりの雪が降り出す様を表現する。
徐々に近づく寒さと暗さに包まれる空。微音で始まり、クレッシェンドしていく音楽。
右チャンネルのチェンバロが舞い散る雪になり、左チャンネルのPINAのヴァイオリンは寒風。
両者のかけあいの後、最後はコートの襟を立てるしかない厳しい北風が吹きすさぶ。

2代目CMのミケルッチ盤は、全体の演奏の一体感と、彼のヴィヴァルディ音楽への思いが伝わってくる名盤だが、
PINA盤は、その伝統を受け継ぎながら、彼女のソリストとしての力量を際立たせた「四季」が楽しめる。

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