ニーベルンゲンの指環〈1〉ラインの黄金 (ワーグナーオペラシリーズ) の感想

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参照データ

タイトルニーベルンゲンの指環〈1〉ラインの黄金 (ワーグナーオペラシリーズ)
発売日販売日未定
製作者リヒャルト ワーグナー
販売元新書館
JANコード9784403030109
カテゴリ文学・評論 » 詩歌 » 詩集 » 現代詩

購入者の感想

全四巻、一日で読める量です。アーサー・ラッカムの挿絵も絶品。私はその昔図書館から借り出して読みましたが、どこぞの誰かが挿絵の一部を切り取っていました。悪心を刺激するほどの名挿絵だったんですね。
この物語を知る人は映画『ロード・オブ・ザ・リングス』を見ながら「げ、ワーグナーからのパクリ!!」と感じたはず(ワーグナー自身北欧神話等に取材しているじゃないか、というのは置いておいて)。私としては、話の先が見える『指輪物語』より、展開が読みにくいこちらの方が面白く感じました。エロスが漂っているし、女性キャラたちは堂々として華麗だし。ラストに喚起される深淵な気分もこちらに一票。おまけに『指輪物語』より遥かに短くて読み易い。ちなみにキャラの肉付けが薄いまま即物的に展開していく『ニーベルンゲンの歌』に比べてもこちらがお薦めです。邦訳も格調高くて効果的。ワーグナーオペラに興味がなくとも絵本として独立して堪能出来る作品だと思います。

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