うつと生―うつを通過し、そして笑った精神科医 の感想
参照データ
タイトル | うつと生―うつを通過し、そして笑った精神科医 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 大沼 俊 |
販売元 | やどかり出版 |
JANコード | 9784904185223 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » 科学 » 精神医学 |
購入者の感想
精神科医はうつ患者と接しているうち自分もうつに引きずりこまれないのだろうか?とか、薬に依存して精神療法を蔑ろにしていないか?など、興味のあるところだが、精神科の内情が垣間見られ、こころある医者の葛藤も分かり大変納得がいく。著者の生い立ちから、うつそのものの深いところ、そして新生へと展開していく流れが著者の意に反してドラマチックで私小説のようだ。何年も治療を続け再発に怯える人はもとより、うつ患者でなくとも未うつを繰り返す不安を抱えている人は多いと思うので、うつは新生の為の必然であったという希望に満ちた本だと思う。淡々と書かれている分、著者の魅力が浮き彫りになっている。