The Dark Side of the Moon の感想
参照データ
タイトル | The Dark Side of the Moon |
発売日 | 2003-01-28 |
アーティスト | Pink Floyd |
販売元 | Capitol |
JANコード | 0724358213621 |
Disc 1 : | Speak To Me/Breathe On The Run Time The Great Gig In The Sky Money Us And Them Any Colour You Like Brain Damage Eclipse |
カテゴリ | » ミュージック » ジャンル別 » ロック |
The Dark Side of the Moon とは
1973年に発表されたピンク・フロイドの8枚目の作品は、全米チャートに570週にわたってランク・インするという驚異的なロング・セールスを記録したモンスター・アルバム。名実ともに彼らの最高傑作といえるだろう。アラン・パーソンズをエンジニアを迎え、約9か月もの制作期間を経て完成された本作は、音楽的な部分でも、ピンク・フロイドの頂点に立つ作品だ。ロックにクラシック的な方法論を取り入れたプログレッシヴ・ロックのスタイルに洗練を加えるとともに、やはり全米No.1ヒットを記録した「マネー」などのポップ・チューンをレイアウトすることで、楽曲がひたすら難解になり、自己満足に陥りがちなプログレの弱点を完璧に克服。音楽的な進化・深化とポップ性・大衆性を同居させたことが、この作品の天文学的成功につながっているのだ。また、当時としては画期的な楽器であったシンセサイザーを導入、80年代以降全盛となるエレクトリック・ミュージックの基本形にアプローチしていることにも注目してほしい。
この作品によって彼らは、「プログレの大御所」的なポジションを大きく越え、ポップ・カルチャー全体を牽引(けんいん)する存在へと変ぼうしていくことになる。(森 朋之)
購入者の感想
20世紀ロック史の中でも5本の指に入る屈指の名作である。その価値は音楽の枠を超えてアメリカなどではピカソやキューブリックの作品群と並び評されるほど、極めて高い評価と賞賛を博している。
このアルバムがロックという音楽表現がもつポテンシャルの高さを徹底的に追求し、世に示した功績は大きく、天才ロジャー・ウォーターズ率いるピンクフロイドという音楽家集団を一躍世界的なバンドに押し上げた作品である。コンセプトをしっかり見定め、1曲1曲の構成力、完成度、また斬新なサウンドシステムは、ビートルズの『サージェントペパーズ』に匹敵するまさに芸術的域に達しており、人間の心の裏側に潜む欲望や狂気をウォーターズ独特の精神心理的歌詞と彼ら独自の幻想的サウンド&メロディー構成で見事に表現している。シングルカットされた『マネー』は資本主義の象徴と化した金と、それに群がる人間や取り巻く社会を強烈に皮肉った作品で、後に彼らの代表作となる。幻想的な『タイム』のギターソロと『虚空のスキャット』は決して真似のできないフロイドサウンドの聖域を確立するものであり、エンディングの『ブレインダメージ』から『エクリプス』に続くメドレーは圧巻である。
また、このアルバムは後の大作『THE WALL』に続く彼らのトータルアート(すべての細部にわたるまで、アルバムコンセプトに基づいて作り上げる)の礎的な作品でもあり、その一役としてをあの芸術家集団ヒプノシスが担当しているジャケットデザインも興味深い。
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このアルバムがロックという音楽表現がもつポテンシャルの高さを徹底的に追求し、世に示した功績は大きく、天才ロジャー・ウォーターズ率いるピンクフロイドという音楽家集団を一躍世界的なバンドに押し上げた作品である。コンセプトをしっかり見定め、1曲1曲の構成力、完成度、また斬新なサウンドシステムは、ビートルズの『サージェントペパーズ』に匹敵するまさに芸術的域に達しており、人間の心の裏側に潜む欲望や狂気をウォーターズ独特の精神心理的歌詞と彼ら独自の幻想的サウンド&メロディー構成で見事に表現している。シングルカットされた『マネー』は資本主義の象徴と化した金と、それに群がる人間や取り巻く社会を強烈に皮肉った作品で、後に彼らの代表作となる。幻想的な『タイム』のギターソロと『虚空のスキャット』は決して真似のできないフロイドサウンドの聖域を確立するものであり、エンディングの『ブレインダメージ』から『エクリプス』に続くメドレーは圧巻である。
また、このアルバムは後の大作『THE WALL』に続く彼らのトータルアート(すべての細部にわたるまで、アルバムコンセプトに基づいて作り上げる)の礎的な作品でもあり、その一役としてをあの芸術家集団ヒプノシスが担当しているジャケットデザインも興味深い。
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