カゲロウデイズ -in a daze- (KCG文庫) の感想

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参照データ

タイトルカゲロウデイズ -in a daze- (KCG文庫)
発売日販売日未定
製作者じん(自然の敵P)
販売元エンターブレイン
JANコード9784047280595
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

これは、人気ボーカロイド曲の作曲者であるじん氏が、
これまでの楽曲を貫く一連のストーリーについて書き下ろした小説です。
曲中で語られたストーリーをさらに詳しく知ることが出来るため、
ファンにとって面白い作品となっていると思います。
また、物書きとしては素人だった人の作品であることも加味すれば、
出来は悪くないと思います。
人によっては、じん氏のボカロ曲を知らない方もいるでしょう。
そういった方には、私はあまりお勧めしません。
というのも、この小説は「曲ありき」な部分が大きいからです。すなわち、

1、登場人物の描写のうち原曲でしっかり掘り下げた部分は省略されがちである。
それゆえ、原曲を知らないとキャラに感情移入しにくく、
「そのキャラがなぜそのような行動をとったか」に合点がいかないことがある。
2、視点が変わることで関連性が見えないストーリーが不連続に並んでいる。
(ただし、原曲を知っている人にとっては、その不連続さが関心をひきつける「利点」になっている)

といった問題があるということです。私はこの小説は氏の曲のファン向けに書かれたと感じました。
そこで、この本に興味はあるものの原曲を知らない方には、
まずニコニコ動画で氏の曲を聞くことを勧めます。
その上で、もっと楽曲が語る世界観について理解したいという興味が湧いた場合に、
買い求めるのがいいと思います。

結論として、ファンにはお勧めしますが、
原曲を知らない人はまずそちらから聞いてみることをお勧めします。

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