音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス) の感想
参照データ
タイトル | 音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小方 厚 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062575676 |
カテゴリ | エンターテイメント » 音楽 » 音楽理論・音楽論 » 音楽学・音楽教育学 |
購入者の感想
音階を構成する音をどのように選ぶか。現在では、12音平均律という音律によって音の高低の関係を規定しているのが一般的だ。基準の音(主音)との周波数比が簡単な整数比であるほど音は協和する。協和する音をできるだけ取り入れる工夫をして、ピタゴラス音律から純正律へと歴史は進む。さらに、転調に対応するため、多少の協和を犠牲にして中全音律、平均律が生み出された。
ある音とある音との協和・不協和は、不協和曲線を見ればよく分かる。完全4度や完全5度の音程が美しく響くのは、周波数比が簡単な整数比になるからだが、コード理論を含めそのような話が数学・物理学を切り口に展開される。また、クラシック、ジャズ、ポピュラーからブルースや民族音楽まで色々なジャンルに話題が及ぶ。
本書を読むには、音楽の知識と数学・物理学の知識が多少なりとも必要だ。とはいえ、どちらも義務教育終了程度のレベルで事足りるように著者と編集者が取り計らってくれているので心配はいらない。ブルーバックスのなかでは読みやすい部類だろう。なお、キーボードやギターなど和音楽器を用意したほうが理解が深まります。鍵盤ハーモニカでもよいので。0
ある音とある音との協和・不協和は、不協和曲線を見ればよく分かる。完全4度や完全5度の音程が美しく響くのは、周波数比が簡単な整数比になるからだが、コード理論を含めそのような話が数学・物理学を切り口に展開される。また、クラシック、ジャズ、ポピュラーからブルースや民族音楽まで色々なジャンルに話題が及ぶ。
本書を読むには、音楽の知識と数学・物理学の知識が多少なりとも必要だ。とはいえ、どちらも義務教育終了程度のレベルで事足りるように著者と編集者が取り計らってくれているので心配はいらない。ブルーバックスのなかでは読みやすい部類だろう。なお、キーボードやギターなど和音楽器を用意したほうが理解が深まります。鍵盤ハーモニカでもよいので。0