記号論理学: 一般化と記号化 の感想
参照データ
タイトル | 記号論理学: 一般化と記号化 |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 丸善出版 |
JANコード | 9784621085721 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 言語学 » 言語研究・記号学 |
購入者の感想
なか見!検索でわかるように、著名な論理学者スマリヤン先生の教科書の前半部分を翻訳したものです。前半だけでこの値段かよ、とか言わない、円安なので原書もけっこう高いです。高校までの勉強になれた教養課程の学生にとって、論理学ででてくる記号だけでもなんじゃこりゃーとなることはままあったと思いますが、この本なら、そんな心配はありません。楽しい論理パズルをまず解いてみる。難しくてもだいじょうぶ、どこかの数学問題集と違って「問題」にはすべて丁寧な解答と解説がついています。(大学の講義では「練習問題」を説明することになるのでしょう。)パズルを解くなかでネルソン・グッドマンの原理が示されます。これが第一部。かわって第二部では、命題論理について論理結合子(例の記号ね)、真偽表、論理式、タブロー法などが丁寧に説明されていきます。そして、算数の難問が数学の一次方程式ですらすら解けるように、第一部のパズルがわかるようになります。さらに1階述語論理にタブロー法を用いることを学びます。ほんとによくできた教科書です。文系の皆さんも後半を楽しみにしたくなるでしょう。でも、原書がそうなのか(英語版レビュー)、私でもわかる誤植があったので、これを使って講義する先生は気をつけてくださいね。