言葉とは何か (ちくま学芸文庫) の感想
参照データ
タイトル | 言葉とは何か (ちくま学芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 丸山 圭三郎 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480091451 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 言語学 » 言語研究・記号学 |
購入者の感想
あとがきによると、本書の元本は1982年に出た『フランス語とフランス人気質』から2章分を独立させて、別の版元から出版したものだそうです。
もともとは語学参考書として世に出たことを知りちょっと驚きました。というのも、本書第2章−言葉とは何か−の内容たるや、ソシュールが言葉について考えたことを簡潔に、しかも程度を落とさず解説していて、ソシュール入門書として見事な出来映えとなっているからです。
先行の『ソシュールの思想』で論じられたソシュール理論の大半をカバーしており、その論点の核心に一気に導いてくれるのが本書最上の魅力となっています。
語りかける口調で読みやすく、随所に図も取り入れられており、手際のよい解説に理解は進みます。学芸文庫に収録されるだけのことはあって、索引や人名・術語解説も完備、関連書ではお値打ちお買い得ではないでしょうか。物足りないのは、参考図書案内が文庫化にあわせて改訂されていないことくらいです。
外国語を学ぶ人には、第1章−言葉と文化−の一読をお勧めします。「外国語を学ぶということは、(中略)今までとは全く異なった分析やカテゴリー化の新しい視点を獲得することにほかなりません。」(中略)としたところが肝なんです。
もともとは語学参考書として世に出たことを知りちょっと驚きました。というのも、本書第2章−言葉とは何か−の内容たるや、ソシュールが言葉について考えたことを簡潔に、しかも程度を落とさず解説していて、ソシュール入門書として見事な出来映えとなっているからです。
先行の『ソシュールの思想』で論じられたソシュール理論の大半をカバーしており、その論点の核心に一気に導いてくれるのが本書最上の魅力となっています。
語りかける口調で読みやすく、随所に図も取り入れられており、手際のよい解説に理解は進みます。学芸文庫に収録されるだけのことはあって、索引や人名・術語解説も完備、関連書ではお値打ちお買い得ではないでしょうか。物足りないのは、参考図書案内が文庫化にあわせて改訂されていないことくらいです。
外国語を学ぶ人には、第1章−言葉と文化−の一読をお勧めします。「外国語を学ぶということは、(中略)今までとは全く異なった分析やカテゴリー化の新しい視点を獲得することにほかなりません。」(中略)としたところが肝なんです。