GHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く―戦後日本人の歴史観はこうして歪められた(小学館文庫) の感想

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タイトルGHQ作成の情報操作書「真相箱」の呪縛を解く―戦後日本人の歴史観はこうして歪められた(小学館文庫)
発売日販売日未定
製作者櫻井 よしこ
販売元小学館
JANコード9784094028867
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

著者は自らの半生を綴った「何があっても大丈夫」の中で、ハワイ大学の学生時代、他の国からの留学生、中国人も、韓国人も、ベトナム人もタイ人も、アフリカからの留学生も皆一様に、自国の素晴らしさについて詳しく話せるのに、日本人の私たちはそれが苦手だったと告白している。著者はそれが知らないために説明できなかった、教えてもらってないのでほとんど知らなかったんだと思い、後に戦後日本の教育について疑いを抱かせるきっかけの一つになったと書いている。それは決して過去のことではなく、今でも日本の素晴らしさを説明しろといわれて何人の人がすぐに答えられるだろう。

戦後GHQによる情報操作は徹底的に伏せられていて、戦前まで信じてきた日本人の価値観を否定し、米国を正義だと位置づける政策を進めていった。この洗脳政策の一つが「真相箱」だったわけで、この本では著者の解説は全体からいうと少ないのだが、原資料の公開という意味合いの方が強いからだろう。

著者はあとがきでいう「戦後すぐに仕掛けられた罠、つまり、言論統制、検閲、再教育、日本の歴史の否定、伝統文化の凌辱、価値の破壊、憲法の押しきせなどを認識し、その罠の中に隠されてしまった事実を掘り起こしていくしかない。」0

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