フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (上) (ハヤカワ文庫NV) (ハヤカワ文庫 NV シ 28-1) の感想

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参照データ

タイトルフィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (上) (ハヤカワ文庫NV) (ハヤカワ文庫 NV シ 28-1)
発売日販売日未定
製作者E L ジェイムズ
販売元早川書房
JANコード9784150413156
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

購入者の感想

官能小説と話題になっていますが、実際の内容は、エロティックでドキドキするような描写よりも、読み手をキュンとさせるような甘い描写の方が多い、割りと恋愛小説に近いお話です。恋愛経験がほとんどないダサい女子大生のアナスタシア・スティールが、学生新聞の取材で、エリート企業のCEOである、王子様のように美しい青年クリスチャン・グレイと出会い、仲を深めていくも、クリスチャンにとんでもない性癖があることを知って……という日本では(というかアメリカでも)なかなか非現実的で、一見ただのギャグのように思えてしまうような内容ですが、その個性的なキャラクターと、シンデレラストーリーとも言えるキュンとするようなシチュエーションがとても魅力的でした。私は日本の恋愛小説のような、キャッキャしているようなのは好きではありませんので、このようなさっぱりとしていても、しっかり男女関係が感じられる大人の恋愛は非常に読みやすかったです。
ただ、やはり官能小説に分類されているだけあって、性描写が結構露骨で、普通の恋愛小説なら事前&事後だけで片付けられるようなところも、しっかり事中が繰り広げられています。普通の恋愛小説では見かけることがまずない、かなりマニアックな性的用語も満載でした。また、この話はSM主従関係が主題ということなので、それも含めて性の知識に乏しい方は、読むのを控えた方がいいかもしれません。世界中の女性を虜にしたということで、女性にも少なからずそういう願望があるということを象徴した作品とも言われていました。あくまでこれは‘‘恋愛小説寄り’’なだけで、描写は完全に恋愛小説のはるか上をいっています。

何年か前も同じようにヒットした恋愛小説、トワイライトが好きな方は、おそらく好きになれると思います。初めは、なんだか設定がトワイライトと似すぎていて、パクりかな?と思ったぐらいでしたが、後にこれがトワイライトの二次創作から生まれたことを知り、とてもとっつきやすくなりました。今でもクリスチャンを、エドワードだと思って読んでいることがたまにあります(笑)

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