風水住宅図鑑―風水で住宅をみるための基礎知識(太玄社) の感想

日本建築学会の2012年9月受入図書にも掲載され、今や風水業界だけではなく、建築業界からも参考とされることになった『風水住宅図鑑』は、世間に溢れる風水というものへの偏見を超えた仕上がりとなっています。
万人に「風水」という観念を理解していただきたいという著者の強い信念を感じます。
36話もあるコラムは著者の実体験としての鑑定例も交えながら、風水の根本である「趨吉避凶」の思考方法を開示しているように思えました。
コラムだけ読んでも「風水」という世界観にグングン引きこまれ楽しいですし、200以上ある3Dイラスト共に書かれたわかりやすい風水の指摘する吉凶についての本文を開いては眺めているだけでも飽きることのない美しい仕上がり。
何度も何度も開いては眺めて読んでいるうちに頭の中に風水の避けるべき危険がすんなりと入ってきて、自分が将来家を建てる時、もしくは引っ越すときに絶対に「使える！」一冊だと確信しました。
風水を学ぶならば、まずこの一冊から始めてみてはいかがでしょうか。