Dirty Beasts の感想

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語数　3,690　　　　　　　　　YL 3.5

世界的に有名な児童作家Roald Dahlが、とっても怖い
動物たちを、ブラックユーモアたっぷりに、風刺をき
かせて書いたショートストーリー集です。英語は、２
行ごと韻を踏んでリズムよく書かれています。

本書では、"The Pig", "The Crocodile", "The Lion",
"The Scorpion", The Ant-Eater", The Porcupine",
"The Cow", "The Toad and the Snail", "The Tummy
Beast"という、それぞれの動物を主人公にした９編が
収録されています。

とっても頭のいいブタが自分の生きる意味をようやく
理解した結果起こったこと、お話の中の凶暴なワニが
本当にやってきたこと、アリクイが自分の食べ物を見
つけた経緯、羽根のついた牛の話、池のほとりで出会
ったとっても不思議な巨大なカエルの話、太っちょの
少年の秘密など、どれもさすがは著者と思わせる風刺
がきいた話ばかりになっています。

英語自体は、韻文で書かれていて、本書で出てくる単
語も、agog, blimey, repulsive, squirt, enthral,
enticeなど難易度の高いものが多いので、やや難しく
感じる方もいるかもしれません。

ただ、やはり著者のストーリーとQuentin Blake氏の
イラストのコンビは魅力的ですね。なお本書は、日本
でも『こわいい動物』の邦題で和訳も刊行されています。