巨匠に学ぶ配色の基本―名画はなぜ名画なのか? の感想
参照データ
タイトル | 巨匠に学ぶ配色の基本―名画はなぜ名画なのか? |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 内田 広由紀 |
販売元 | 視覚デザイン研究所 |
JANコード | 9784881082065 |
カテゴリ | ジャンル別 » アート・建築・デザイン » 絵画 » 西洋画 |
購入者の感想
見開き2ページで、左側に巨匠の作品、右側にそれを加工した作品を並べ、それを比較することによって配色の説明をしている。取り上げられている巨匠の作品は、フェルメール、ラファエロ、モネ、ゴッホ、モンドリアンなど、時代や背景も様々である。葛飾北斎まである。加工の仕方は見事で、嘘っぽさが全然ない。ただ、本物に比べてイケていない(あるいは画家の意図に沿っていない)だけである。それだけに色彩および配色の効果がはっきりと表れている。色相(赤、青、緑など)それ自体のイメージ、色相の組み合わせ方、トーン(明度)の組み立て方によって、いかに絵の印象が変わるかが一目でわかる。ひとつの絵の中で主役をどうやって引き立てるかについても、ページを割いて説明している。配色に関する類書にあるような小難しい記号や理論などにはほとんど触れられておらず、直感に直接訴えてくる。非常にわかりやすい。