即動必遂 の感想

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参照データ

タイトル即動必遂
発売日販売日未定
製作者火箱芳文
販売元マネジメント社
JANコード9784837804710
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 軍事 » 軍事入門

購入者の感想

東日本大震災時の陸上幕僚長 火箱芳文氏が当時の状況を綴ったもの。安全保障についての考えも書かれています
指揮を取った火箱氏や自衛隊の方々の状況、強い思いが書かれています。
阪神淡路大震災で多くの人を救えなかった無念さを基に活動された事がわかります。
と、同時に政治家が、自衛隊を動かす事が出来ない、能力がない事による戸惑いも書かれています
当時、東京消防庁のレスキュー隊が早く帰ってきたなと、思っていた、私の疑問もわかりました。

安全保障については、 
海外派遣が常態化される中で、自衛隊OB、元陸幕長として思うことは "隊員に手枷足枷の中で死なせてくれるな" ということ。
そして、隊員に"殺人者"の汚名を着せてくれるなということだ。
それと"仮に犠牲者が出た場合、彼らの死に国家としての手厚い処遇と名誉を与えてやってほしい"ということだ。
隊員の命は護らなければならない。といって隊員に殺人者の汚名は着せたくない(P267-268)

この言葉に尽きると思う。安全保障、自衛隊を議論する時、政治のおもちゃや言葉遊びをするのではなく
この言葉を胸に行うべきだと強く思う、

 東日本大震災発生4年目の3月11日。「忘れない!」を大合唱するテレビを消し、じっくり読んで考えさせられた本だ。「忘れない」は実は「忘れている」の裏返し。記念日ごとに大騒ぎするより、この大災害から何を学び、次の大災害に向けてどんな教訓を得るか、腰を落ち着けて考えることが大切だろう。その意味で、当時、陸幕長だった筆者の生の記録は、教訓を得るための貴重かつ重要な資料である。
 筆者は地震発生直後「これは戦(いくさ)だ!」と直感したという。「軍人」はそういう思考回路をしているのだ。いくさ→負けられない→そのためには部隊をどう動かすか。筆者の頭の中には全国の部隊のデータが入っていて、まるで戦争ゲームのように部隊移動の絵を描き、各部隊に指示を送った。タイトルにある「即動」の舞台裏はダイナミックで興味深い。
 筆者は「津波と原発の二正面作戦」と記している。マスコミの記念日報道はそれをごちゃまぜにしているが、発生直後から地震・津波災害対応と原発災害対応を分けて作戦を立て実行した思考は見事だ。福島第一原発への「決死隊による特攻作戦」を考え準備をした舞台裏、日米共同作戦の内幕も興味深い。
 第二部「明日の防衛に向けて」では、筆者自身の国防論が展開されている。「憲法を改正して自衛隊を国軍に」「15師団22万人の陸上自衛隊を目指せ」など賛否両論、議論を呼びそうな内容だ。自衛隊に要求されている行動は憲法9条に反している。自衛隊は法律に基づいて動くのだから自衛隊が法律違反をしないように法を変えるべきだとの筆者の主張は、いわゆる護憲派にこそ読んでおくべき内容である。

3.11のときに自衛隊がどのように迅速に動いたかがよくわかりました。災害現場は本当に大変だったことが臨場感をもって記載されています。また、福島原発事故で、陸上自衛隊が決死隊の「鶴市作戦」を準備していたことを初めて知りました。頭の下がる思いです。ふだんは目立ちませんが(目立つのは有事のときだから)、自衛隊が国民を守っているんだということを私達は知るべきですね。元陸上幕僚長という責任ある立場の方が書いているので、書かれている内容に信頼性もあり、国防を考える上で参考になりました。

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