フェミニズムはみんなのもの―情熱の政治学 (ウイメンズブックス (2-1)) の感想
参照データ
タイトル | フェミニズムはみんなのもの―情熱の政治学 (ウイメンズブックス (2-1)) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ベル フックス |
販売元 | 新水社 |
JANコード | 9784883850501 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 女性学 » フェミニズム |
購入者の感想
100を知るものが10を書くから面白く読める、そういう類の本かなあと思う。
アメリカの女性解放史を背景に、人種や労働、性愛、階級など実に数多くの変数を用意しながら、平易な言葉で綴った本。
この本を読んでさりげなく読み飛ばしていた記述の内容を、あとで、研究所などを読んでハッと思い当たる。
こう言っては数多の著者の失笑を買いそうだが、めずらしく万人向けに書かれている本だと思う。
押し付けがましさがないし、男性嫌悪について、それが時にはフェミニズム内部の階級上昇志向という動機から出ていたことがあった、というくだりなどはあまりに率直すぎて少々驚く。フェアであるし、自然な文章であって、社会運動史にありがちな過剰な意味づけの罠による遠近感の狂いから逃れている。
訳がまたこなれているところが嬉しい。高校生などにも読んで欲しいなあ。
アメリカの女性解放史を背景に、人種や労働、性愛、階級など実に数多くの変数を用意しながら、平易な言葉で綴った本。
この本を読んでさりげなく読み飛ばしていた記述の内容を、あとで、研究所などを読んでハッと思い当たる。
こう言っては数多の著者の失笑を買いそうだが、めずらしく万人向けに書かれている本だと思う。
押し付けがましさがないし、男性嫌悪について、それが時にはフェミニズム内部の階級上昇志向という動機から出ていたことがあった、というくだりなどはあまりに率直すぎて少々驚く。フェアであるし、自然な文章であって、社会運動史にありがちな過剰な意味づけの罠による遠近感の狂いから逃れている。
訳がまたこなれているところが嬉しい。高校生などにも読んで欲しいなあ。