Modern Classics To the Lighthouse (Penguin Modern Classics) の感想

　筆者が、ヴァージニア・ウルフの「燈台へ」（新潮文庫）を、読んだのは、小学校２年生か、３年生の頃と、記憶する。読んだ理由は、当時、「ヴァージニア・ウルフなんて怖くない」と言う、映画の題名が気になったからである。
　もっとも、「ヴァージニア・ウルフなんて怖くない」は、元々、舞台演劇だ、と言う意見も有りましたけれども。
　この、"To the Lighthouse" は、時間の流れに沿って、登場人物の有り様が、ピョンピョン、飛んで行きます。"Stream of consciousness"、「意識の流れ」と言う技法が、用いられている。
　ウルフ、と言えば、２０世紀人です。ですから、もうそろそろ、現代、ですネ。
　以前は、ヴァージニア・ウルフの本は、Hogarth Press と言う出版社から、出ていた、高価な本でしたが、筆者は今回、この、Oxford の版を買いました。この版は、「新版」(NEW EDITION)です。価格もそんなに高くない。ランチ代で買えます。
　なお、和訳の文庫としては、「燈台へ」（新潮文庫）は、絶版ですし、特に、新潮文庫だから特にどう、と言う事は無い訳だと思う。他に、「灯台へ」（岩波文庫）が存在する模様だが、それは筆者は未読なので、何とも言えない。