三面記事から見る 戦前のエロ事件 の感想

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タイトル三面記事から見る 戦前のエロ事件
発売日2015-01-23
製作者橋本 玉泉
販売元彩図社
JANコード9784801300354
カテゴリジャンル別 » エンターテイメント » サブカルチャー » 性風俗

購入者の感想

このページの上の「商品の説明」に著者略歴があるが、本書の著者は多彩な職歴を有する方のようである。そうした履歴が、本書のユニークな視点の所以と言ったら良いかもしれない。同前「商品の説明」には、本書トピックの一部が紹介されており、「戦前に実際に起きた下世話な事件が満載」とあるが、「下世話」と言うより男・女関係や下半身関連、性関連事件等を、端的には当時の新聞記事を主体に(他資料を含め)実証的に検証するものである。その方法は実際の報道記事(及び他資料等)を引用(掲載)しており、この類のサブカル系書籍としては分析的である。依拠史料等を明示しないことの多い歴史雑学系の文庫本など、サブカル系の本書は自ら「下世話」と自嘲してはいるが、本書の実証的方法は見習うべきであろうと思う。本書の構成・内容は同前「商品の説明」及び「目次を見る」に譲るが、3部構成ながらトピック(事件)は明治〜大正が多いような印象がある(数えた訳ではない)。

個人的に興味を引いたのが、ま明治の銭湯事情を伺わせる「勘違い……カメラ持参で女湯に乱入」(26〜30頁)、「『覗き』が趣味 懲りない……」(46〜48頁)などである。個別事件の行間から、明治に入っても未だ江戸期からの銭湯の名残(設備の都合上としての「混浴」若しくは簡略な分離)の存在が指摘されている。珍事件としては、「『奥さん貸して』 『良いよ』事件」(65〜68頁)がある。友人に「女房」を貸したが帰らず、挙げ句に貸主が「横 領 罪で訴えたい」と当局に求めたらしい。「女房」は「モノ」ではないが、当時の新聞記事の写しにも確かに書かれているが、「女房からは夫へ三下り半」〈ママ〉と言うのが実情のようである。今では殆ど使われることがない「愚連隊」、この元祖女性版「女愚連隊曙組」(136〜140頁)が「明治45年」の記事に見える。17〜18歳の「少女」らが「数十人規模」で都内各所で「強 盗」その他を繰り返し検挙されたと言うものである。「ワル」を自認していた「少女」らも「懲

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