深夜特急1―香港・マカオ― (新潮文庫) の感想

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タイトル深夜特急1―香港・マカオ― (新潮文庫)
発売日2012-07-01
製作者沢木耕太郎
販売元新潮社
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カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

私もこの文庫本を読んで熱気にあてられて、香港→マカオに直行しました。
ご承知のように、ここにかかれている時代から驚くほどの変貌を遂げているので、
「全然違うじゃないか!」と思う人もいるでしょう。

でも、ちょっとまって!。
「深夜特急」はガイドブックでは無いのです。
ある青年が放浪のなかで感じた熱気をそのまま文章に刻みつけた本なのです。
だからこそガイドブックとは違う魅力を放つのでしょうし、いまだに読み継がれているのでしょう。

ちなみに、本人が後日書いているように、
文庫本では6冊(単行本では3冊)のうち、一番魅力を放ち面白いのは1巻目の部分です
(文庫では1-2巻)中盤でシルクロードに入ってからは内省的な要素が増え、
後半のヨーロッパ編では発刊時期も初期から離れたせいもあってか、
かなり記録的部分が多くなっています。

・・・それでも、「深夜特急」ほど、読人を旅人にしてしまう本は少ないでしょう。
願わくばこの本を、旅を紡ぎ上げるための起爆剤として使われることを。

この本ははっきりいって「麻薬」である。

一度読んでみればわかるが、この本を読んだら、今の自分の立場を何もかも投げ捨ててすぐにでも旅に出たいと思うだろう。

いわゆる「海外旅行」ではなく「放浪の旅」。

普通の短期間の旅行にはない旅のおもしろさが存分に描かれている。

特にそれが作り話ではなく実際の話であるということが、圧倒的なリアリティーを持って読者に迫ってくる。

それが旅への衝動を強烈に駆り立てるのだ。

私もこの本で、会社を辞めてアジア放浪に出かけました。0

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