しあわせのねだん (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | しあわせのねだん (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 角田 光代 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101058252 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » か行の著者 |
購入者の感想
角田さんの本を読むのは27冊目。読みやすい文体と作者独特の感性が好みの壺にはまり、次々と読み続けてきたのですが、最近ちょっと飽きてきて角田さんの本からやや遠ざかっていました。でも、本書を読んで考えが変わりました。やっぱり角田さんはおもしろい! 自虐ネタ(あるいは天然ネタ?)をここまでほのぼのとまとめられるのはすごいです。作家としての感性の豊かさと技術の高さにあらためて感心しました。
本書に収められている話はどれもおもしろいのですが、特に異彩を放っていたのは「記憶 9800円×2」。他の話と同様、この話もやはり自虐ネタから始まっているのですが、実はお母上に対する情愛(というより、しみじみとした何とも言えない感慨)につながる話だったのです。息が詰まるような思いというのでしょうか・・・。他の方もお書きになっていますが、この話だけを目当てに本書を買ったとしても絶対に損はないと思います。
本って安いなぁと久しぶりに思いました。
本書に収められている話はどれもおもしろいのですが、特に異彩を放っていたのは「記憶 9800円×2」。他の話と同様、この話もやはり自虐ネタから始まっているのですが、実はお母上に対する情愛(というより、しみじみとした何とも言えない感慨)につながる話だったのです。息が詰まるような思いというのでしょうか・・・。他の方もお書きになっていますが、この話だけを目当てに本書を買ったとしても絶対に損はないと思います。
本って安いなぁと久しぶりに思いました。