週刊東洋経済 2015年 1/31 号 [雑誌] の感想

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参照データ

タイトル週刊東洋経済 2015年 1/31 号 [雑誌]
発売日2015-01-26
販売元東洋経済新報社
JANコード4910201350155
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス実用

購入者の感想

ピケティの解説、包括的なのがよいと思います。
経済学史について触れて、古典派の分配論が新古典派で消えてゆくあたりを説明している。
ピケティ批判の紹介も一通りそろっていて、概観できる。実際はもっと多様ですが書き出したらきりがないから、この程度でよいのでしょう。
日本の格差の説明も簡潔にまとまっていて、読みやすい。
他方で、変なのもあります。
「哲学者が見たピケティ」ってインタビュー、ピケティに全く触れてないようにみえるんですが。これは必要なかったように思います。
理論の説明では、細かいことを言えば、以下のような点が気になりました。
59ページで、ピケティは「国民貸借対照表の資産から負債を差し引いた純資産を資本と定義している」と書いてるけれど、何ページに書いてるのかな。見つからない。すこし違う。この「純資産」が正味資産(国富)の意味なら、そこには、金融商品は含まれないように思います。その下のグラフをみても、金融商品は含まれていない。
その下の「限界生産力説」の説明は間違いじゃないかな。これは「限界生産力逓減」の説明ではないか。限界生産力説は、要素分配を説明する理論でしょう。微妙な混同があるようです。
金融化についてページを割いているのはよいですね。デリバティブなどピケティの弱いところ。ついでにバブルの扱いにも触れてほしかった。
<1月28日追記>
上に「国富に金融資産は含まれない」と書いたけれど、正確に言うと、相殺されてゼロに近い、ということ。この記事を書いた人が言いたかったのは、下のグラフの「その他の国内資本」の説明にある「企業が保有する建物や設備などだが、実際には多くが株式の市場価値で評価される」ということなのかな、と推測する。でもこれは金融商品ではない。金融商品が入るとたら、「純外国資本」だろう。日本はプラスだけど、フランスはマイナスです。というわけで、やはり本文の書き方はすこし変。

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