彗星夜襲隊―特攻拒否の異色集団 (光人社NF文庫) の感想
参照データ
タイトル | 彗星夜襲隊―特攻拒否の異色集団 (光人社NF文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 渡辺 洋二 |
販売元 | 光人社 |
JANコード | 9784769824046 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
実に読み応えのある一冊です。
独創性と勇気、指導力を兼ね備えたリーダーと、リーダーを信頼し結束を高めた隊員達が、最大の効果を求めて努力を重ねる。敗戦を予期しつつの全軍特攻体勢という狂気の中で、冷静な合理精神に基づいた努力を重ね、半ば徒手空拳から作り出した芙蓉部隊。
隊長美濃部大尉のアイデア性と何度挫折しても諦めない徹底した追求心が作り出した精鋭部隊の奮闘は、読む人の共感を呼ばずにはいられない。
何より悲しいのは、彼らの思想・戦術、いや存在そのものが当時の軍組織としては「異色中の異色」であり、敗戦の連続という混乱の中でほとんど偶然と幸運から世に出ることになったものだ、ということである。
美濃部大尉の理想と努力を認めれば認めるほど、日本の戦争のやり方がお粗末であったことを痛感させられるのだ。
独創性と勇気、指導力を兼ね備えたリーダーと、リーダーを信頼し結束を高めた隊員達が、最大の効果を求めて努力を重ねる。敗戦を予期しつつの全軍特攻体勢という狂気の中で、冷静な合理精神に基づいた努力を重ね、半ば徒手空拳から作り出した芙蓉部隊。
隊長美濃部大尉のアイデア性と何度挫折しても諦めない徹底した追求心が作り出した精鋭部隊の奮闘は、読む人の共感を呼ばずにはいられない。
何より悲しいのは、彼らの思想・戦術、いや存在そのものが当時の軍組織としては「異色中の異色」であり、敗戦の連続という混乱の中でほとんど偶然と幸運から世に出ることになったものだ、ということである。
美濃部大尉の理想と努力を認めれば認めるほど、日本の戦争のやり方がお粗末であったことを痛感させられるのだ。