どくとるマンボウ昆虫記 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | どくとるマンボウ昆虫記 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 北 杜夫 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101131047 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 日本のエッセー・随筆 » 近現代の作品 |
購入者の感想
35年前、中学一年生のときにうまれて初めて買った文庫本がこれだった。たしか200円だったかな。たいした期待せずに買ったのだが、夢中で読んだ。昆虫に関するエッセイはいろいろあったが、これほどマニアにも響く本はない。この本を読んで、それまでは蝶しか興味がなかったが、一気にさまざまな昆虫に関心が広がるとともに、小説を読むきっかけになった。それ以来、文庫で買える北杜夫の本は中学2年のころには読破して、それから様々な小説を読むようになった。いまだにトーマスマンを読むのも,この本を読んだ影響だろう。昆虫に関する記述は正確で、幼少時の思い出を語る叙情性はすばらしい。