ビッグコミック スピリッツ 2014年 6/2号 [雑誌] の感想

私は福島県出身、元福島県民であり、事故当時被曝した一人なのです。親族は今でも福島に住んでいます。
「美味しんぼ」の鼻血描写で波紋を呼んでいる様なので主観的な意見を書かせて戴きます。

そもそも、雁屋哲氏が反日だとか、書いた内容が真実なのか、どうなのか、などは問題とは思っておりません。
（人それぞれの受け取りかたで違いが生じるからです。）

仮に真実を語っていない人の話を聞いて、「これが真実だ。」と言われても、それはそれで我々が困惑するだけです。
もし、真実であっても、放射線や放射能の影響について判らない人が多い事も問題です。

個人的には、「日本人は原発事故を忘れている」ことへの突きつけたメッセージと素直に受け取っています。

原発事故の後、東北や関東地方の広範囲に花粉らしき黄色い粉が降ってから、鼻血の症例が激増した事は事実です。
これは、医学的に根拠のない情報ではありません。
例えば、放出されたヨウ素131やセシウム137が花粉や黄砂に吸着され、雨によって地上に大量に落ちてきたものを吸った人達が、
鼻腔や喉や気道などに付着させ被曝したのなら、鼻血の理由を容易に説明出来るのです。

放射線被曝症状の例として、血球減少症、白血球減少症、自律神経失調症、神経や循環系失調症、咽頭部障害、
粘液や皮膚のベータ線障害、甲状腺の高レベル被曝などの臨床症状に分類されます。

だから、放射性物質を吸着させた花粉による被曝障害はデマとは、決めつけられないのです。花粉黄砂被曝への対処は、洗浄などです。
そのまま放置すれば粘膜を荒らすと共に、放射能が免疫を低下させ、やがてリンパ炎症を起こすのです。
放射能拡散の恐怖は勉強しなければ、一般的には掴み切れないと思います。

ただ、悪戯に福島事故の危険性を過剰に訴える人や健康への不安を煽る情報を拡散するマスコミやメディアの一部は信用出来ません。
また、被曝被害を矮小化して捏造し、平気で嘘八百を口にする某大学教授や原発推進派のお偉方の姿勢にも感心出来ません。